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ニューヨークのクリスマスと言えば、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーとセントラルパークのスケートリンク、そして何と言ってもデパートのウィンドウディスプレイはかかせないNYの冬の風物詩。
11月第四週の木曜日のThanksgivingに入ると年明けまで、もうアメリカはホリデー気分一色で、ほとんど仕事にも身が入りません(?)。そしてこの時期からホリデーセールが始まり、アメリカ人が1年の中で一番お金を使う時期に突入します。お店も、Thanksgivingから2月頃のシーズン終わりまでが売りの勝負なのです。皆が買うクリスマスプレゼントの量はハンパじゃなく、家族や親しい友達はもちろんのこと、親戚、会社の同僚、仕事でお付き合いのある人、ここぞとばかりに買いまくり、配りまくるという状態です。
 
  ということで、物を売るお店では1年中でとっても大切な時期であり、お店の従業員も忙しいのはさながら、ビジュアルマーチャンダイザーと言われるウィンドウや店内のディスプレーを担当する人たちにとっても大忙しの時期。メーカーの直営店ではThanksgivingから年末にかけて、Holiday, Christmas, After Christmasと3回ウィンドウをチェンジするお店が多く、夜は店が終ってからの作業なので徹夜、しかもウィンドウの中には暖房が無い、そしてファンシーな名前がついているが、実は大工なんじゃないかと勘違いさえしてしまう肉体労働、ウィンドウだけでなく店内のディスプレーまで、更に最後はチェックが入って微調整と、お店のビジュアルマーチャンダイザーにとっては結構きつい時期。でも、それを見てくれる人の顔をみれば、そんな苦労など忘れてしまう!店内にもそれぞれに工夫を凝らした楽しいディスプレーが飾られていたりして、思わず、なるほどと拍手をしたくなるディスプレーが見られ、SOHOなどのお店を覗くだけでもなかなか楽しい気分です。

そして今回紹介するのは超有名なデパートのクリスマスウィンドウ。いつもは無表情のマネキンで飾られることが多いデパートのウィンドウも、クリスマスの時期は3D絵本のような、人形劇の世界のウィンドウが多くなり、これがまたすごくかわいい!しかも音が出る。そこで、まずやっぱり外せないのはMacy’s、Lord&Taylor、Saks Fifth Avenueと人気の3店舗。

Lord & Taylor (5th Avenue 38th Street)
このデパートのウィンドウは常に上位にあがる人気ぶりで、とってもかわいい。今年は” Yes, Virginia, there is a Santa Claus”という1897年に当時8歳の女の子から届いた「友達の中にサンタなんていないっていう子がいて、パパはNY Sunにサンタはいないって書いてあるんだったらそうなのかもしれないというのですが、サンタクロースは本当にいるのでしょうか?」という質問に対する回答を記したNY Sunという新聞の有名な社説がベースとなるストーリーが展開されている。ウィンドウはなかなかリッチなバージニアの自宅の部屋から始まる(お父さんはお医者さんだったらしい)。そして、郵便局に手紙を出しに行く風景。新聞社でのワンシーンと物語は続き、最後はサンタクロースと小人達が仕事を終えたうれしさを表現しているシーンで締めくくられる。そこになぜかバスタブで体を洗う女性がいるのだが、噂によるとそれはサンタ夫人らしい。でもやけに若い。細かいところまで細工がしてあり、人形や飾ってある小物のクオリティーが高く、ミニチュアドールハウスのようなウィンドウに、私の個人的なランキングで今年はここを一番に。 評価:A+

Macy’s Herald Square (Broadway & 34th Street)
今年のメーシーズは1983年に上映された映画”A Christmas Story”がベースとなっている。ラルフィーという9歳の男の子が主人公で、彼が何よりも欲しいクリスマスプレゼントはRed RiderのBBガン。学校でも欲しいものはBBガンだと作文に書き、先生に「誰かの目にでもあったったらどうするの?」とC+をもらってしまう。そして、ついにはショッピングモールで何時間もまって折角会えてお話ができたサンタクロースにも同じことを言われてしまう・・・。ウィンドウでBBガンは確認できなかったのが残念だけど、ストーリーはカバーされている様子。動く動作が他の2店舗に比べると多く、犬がテーブルの上にあるターキーを食べてしまうシーンがあるのだが、それも含めて人形の左右、上下の微妙な動きがディズニーランドのカリブの海賊で、よっぱらった海賊達が悪さをする場面が思い出される。 評価:B+

Saks Fifth Avenue (5th Avenue & 49th Street)
今年はVH1(音楽番組)のSave the Music Foundationとパートナーを組み、商品の売上の一部で楽器を購入し、アメリカ国内のパブリックスクールに寄付される。“Life is a Song”をテーマに3人の小学生がクリスマスコンサートへ向けて準備するというストーリー展開。6面あるウィンドウが学校の教室と化し、それぞれの有名ミュージシャンにあったデコレーションがされている。3人の子供達が白人、黒人、東洋人というところがアメリカらしい。この子供達がセレブの人形たちをあやつっているのだが、左側の黒板に書いてあるセレブの名前を読まないとだれだか見ただけでは判断しづらい。Sheryl Crow, Jewel, BB King, Ashanti, Gloria Estefan, Mya, Darius Rucker, Brett Scallions, Beyonceがフィーチャーされている。中でもBeyonceは巨大で、それを操っている子供を踏み潰すぐらいの勢い。本人的にはいかがなものかと、是非本人に聞いてもらいたい気もするが、”We all can be giants and stars shining bright”というBeyonceのウィンドウのテーマに合わせているのではないかと思う。最後は子供達3人でコンサートをしているシーンなのだが、ここはElton Johnがフィーチャーされているかと思いきや、じつは男の子(白人)がメガネをかけているだけだった。今年の全体のイメージはディズニーランドの”It’s a small world”。3つのデパートのうち、比較的いつも混んでいるのがここのホリデーウィンドウで、人形の表情や、漫画っぽいキャラクターを使って、人形のかわいらしさではここが一番ではないかと思う。 評価:B+

この時期はどこのお店のウィンドウを見てもホリデーで、街のイルミネーションも素晴らしい。NYは寒いですが、是非ともロングコートに帽子にマフラーを必須で、クリスマス味わいにきてください!お勧め度A+です。