PROJECT INTERVIEW
PLAZA NEWSSTAND
新たなアイデアを吸収しながら進化しつづける実験場
プロジェクトメンバー
写真左から、直営店営業部 スーパーバイザー:島村、PR・コミュニケーション部 PR課 課長:山中、商品本部 MD課:村岡、店舗企画室:島田、商品本部:新實(写真不在)
新しいことにチャレンジするための店舗
2023年に赤坂Bizタワー1階にオープンした「PLAZA NEWSSTAND」は、従来の店舗とは大きく異なる新業態が採用されています。このプロジェクトはどのように始まったものなんでしょうか。
村岡:そもそもPLAZAをつくるかどうかから検討が始まりました。私たちとしても赤坂はこれまで出店してこなかったエリアですが、PLAZAがTBSグループの一員としてTBSさんと共に取り組むプロジェクトということで、店舗面積が限られる中でも新しいことにチャレンジしたいと考えていました。TBS放送センターの近くでニュースを発信していくお店というコンセプトがざっくり固まってきたなかで、ニューヨークのニューススタンドの写真を見たときにこの雰囲気で行こうとチームの意見が一致したんです。
ニューススタンドを体現するようなレジ周りの什器は非常にアイコニックですし、サイネージの使い方も印象的でした。
村岡:今回はTBSさんからの要望もあり、店舗入口では透過型のサイネージを初めて採用しました。このサイネージによってお店の前を通るお客様に情報を打ち出せることもPLAZAとしては新しい取り組みになりましたね。
山中:当初は「デジタル」をメインテーマにすることも検討していましたよね。
村岡:そうですね。最新技術がたくさん導入されていて、新鮮な驚きを与えられるような。TBSさんのプロジェクトメンバーと議論するなかでも、AIコンシェルジュのようなアイデアが挙がっていました。現実的にはハードルが高いものも多いなかで、透過型サイネージは使い道も多くポテンシャルがあるのではと感じ採用に至りました。
山中:NEWSSTANDのオープン時には、サイバーエージェントさんと大阪大学大学院さんの共同研究講座が開発・研究をおこなっている「自己推薦ロボット」の実証実験を店内の売り場で実施したこともありましたし、新しいことにチャレンジしやすい店舗ではありますよね。店舗の約半分以上がポップアップスペースになっているので、通常のPLAZAではなかなか挑戦できないことに取り組める環境があります。
条件が限られているからこそ実験できる
PLAZA NEWSSTANDのコンセプト「the BEST & ONLY」はどのように生まれたものなんでしょうか?
山中:店舗の面積が限られており展開できる商品数も絞られるなかで、最近の売れ筋やトレンド感の強いアイテムをセレクトして凝縮感を高める方針を採用しました。そもそもPLAZA自体が取り扱う商品をキュレーションしているんですが、その中でも特に、今おすすめしたい・今注目していただきたいものだけが集まっているような空間をつくることで魅力的なお店ができあがるんじゃないか、と。ポップアップスペースを広く設けていることもあり、期間限定かつNEWSSTAND限定(=ONLY)の企画が増えていくことも踏まえて、「the BEST & ONLY」というコンセプトへたどり着きました。
島田:ポップアップスペースの比率はかなり議論しましたね。印象的な空間づくりを目指しながら、日照条件や規制などを踏まえた結果、いまの空間構成に着地しています。
空間デザインの面では、やはりレジ周りの什器が非常に象徴的です。
村岡:ニューススタンドというと店主の周りに商品が陳列されている光景を思い浮かべる方も多いですし、レジ周りはニューススタンドというテーマを体現する場でもありました。当初は店舗中央にレジを設置することも検討したのですが、空間の効率を考えていくなかでレジを奥に置きつつ、手前にはコルトンを設置してPLAZAのプライベートブランドの「PLAZA BASICS」を展開するなど、レジだけでなく店内全体で新しい印象を与えていくことを意識していました。
みんなのアイデアが次々と実現
PRの面ではどんなところを意識されていたのでしょうか?
山中:新しい要素がたくさん詰め込まれたお店でもあるので、その新しさを伝えることを目指して単店のウェブサイトを制作し、最新情報を発信しつづける場としてNEWSSTANDが体現するニュース性を表現しています。また、TBS連携のプロジェクトということや、TBS放送センターのある赤坂というエリア特性を活かした取り組みは意識していたポイントです。オープン日にはオープニングセレモニーを開催してテープカットも行いましたし、実はその裏でTBSの番組「モニタリング」の潜入企画も走っていて。弊社社長にサプライズをおこなう様子を“モニタリング”するという企画も実現していただいて、地上波でも放送されました。また、「王様のブランチ」とは定期的に情報共有を行いながら情報発信について連携を図っています。
PLAZA NEWSSTANDはかなりアイデアフルな企画が採用されている印象を受けます。
山中:そうかもしれないですね。私自身、ちょっとしたアイデアレベルで口にしたものが本当に実現してしまうことも多く、驚きました。
島村:「PLAZAならこうだよね」という慣習を脇に置いて、新しいことに挑戦しやすいプロジェクトになりましたね。もちろん新しいことにチャレンジするのはコストもかかってしまうのですが、社風としても挑戦を推奨していますし、TBSさんと連携しているプロジェクトでもあったので、チームのなかでも新しいことを受け入れる雰囲気が醸成されていました。
島田:新しいことに挑戦するのがこのプロジェクトの役割でもありましたよね。オンラインストアで購入した商品の店舗受け取りも以前からアイデアとしては上がっていたものの実現できていないことではあったのですが、PLAZA NEWSSTAND限定でサービスの提供を開始することができました。このプロジェクトに限らず、PLAZAはさまざまなアイデアを実現しやすい環境がある気がします。
山中:ポップアップなら通常のPLAZAでは展開しにくい賞味期限の短い食品や酒類の販売はもちろん、未導入ブランドのトライアル販売などもおこないやすいですし、ワークショップのようなイベントも実施できます。もちろんきちんと売上をつくることも重要ですが、バイヤーや商品開発担当の目線でも新たな取り組みにトライできる面白い場が生まれましたね。
エンターテインメントとしてのショッピングを追求
PLAZA NEWSSTANDとして今後挑戦していきたいことはありますか?
村岡:大前提として店舗を運営していくうえで売上は重要なのですが、個人的にPLAZA NEWSSTANDは必ずしも売上に縛られなくていいのではとさえ思っています。固定の売り場がなくてもいいかもしれないし、商品がガラッと変わってもいいし、極端に言えば商品を売らなくてもいいかもしれない。「the BEST & ONLY」というコンセプトを表現するためにさまざまな企画を考えていきたいです。
山中:TBSさんは、赤坂をエンターテインメントの街にする「Shake the World AKASAKA」というビジョンを掲げた街づくりもおこなっているので、PLAZAとしてもショッピングのエンタテインメントをもっと突き詰めていきたいです。具体的なイメージが固まっているわけではないのですが、たくさんのアイデアが形になっていくようなお店をつくっていけるといいですね。
新實:赤坂サカスでは多くのイベントも行われていますし、外部のイベントとも連携しながら新しいことにチャレンジしたいですね。昨年もTBSのSDGsイベント「地球を笑顔にする広場」に参加して手話接客を導入したり装飾で利用したお花をプレゼントしたり、PLAZA単独では行えない取り組みも多く実施できたので、今後も赤坂というエリアと連携しながらプロジェクトを広げていきたいと思っています。
このプロジェクトメンバーに限らず、社内から生まれたさまざまなアイデアが実現していく場になるのかもしれませんね。
村岡:異なる部署のメンバーが集まっているプロジェクトなので、一人ひとりが窓口になってアイデアが集まる環境が生まれていると思います。実際にほかの企画について議論するなかでも「これはNEWS STANDEならトライできそうだね」と話すことは多いですし、PLAZAは異なる個性をもった店舗が多いので、PLAZAのなかに新しい人格がひとつ生まれたと言えるのかもしれません。
島村:TBSさんとも連携していますし、これまで実現できなかった協業にトライしていきたいですね。たとえば昨年は、私たちがつくったビールをフィーチャーしてTBSさんの社員食堂でお互いの社員が交流するイベントを行いました。PLAZA NEWSSTANDという店舗を通じて新しいコラボレーションの機会をつくっていきたいですし、PLAZA NEWSSTANDがあることでシナジーもどんどん大きくなっていくと思っています。
PLAZA NEWSSTANDは、PLAZAで働く楽しさやPLAZAの社風が反映されているプロジェクトと言えそうです。
島田:私自身、自分のやりたいことにたくさんチャレンジさせてもらっていますし、「若いから」「やったことないから」でNOを言われることは社風として少ないと思います。
山中:若手にも発言権はありますし、ちゃんと意見を吸い上げてもらえるというか、むしろ若手が考えていることを引き出そうとしてくれると思います。PLAZA NEWSSTANDに限らず、みんな平等に意見を出せる環境があるし、一人ひとりが自分の意見を出すことがよしとされている。
村岡:一人ひとりの視点がさまざまな場所で活かされる環境がPLAZAにはあります。それはみんながきちんと店舗に携わってきた経験をもっているからでもあると思います。やはりPLAZAにとって店舗で働く経験は非常に重要なものですし、お店のことを知れば知るほど仕事の幅も広がっていく。私自身店舗で働いていた期間は長かったですし、いまもその経験が生かされています。そのうえで一人ひとりの個性を見てもらえる環境が整っていますし、トレンドややることが変わったとしても、PLAZAを通じてお客さまに楽しさを届けたいと思ってくれる方々が集まってくれると嬉しいですね。
