PROJECT INTERVIEW

60周年制服リニューアルプロジェクト

みんなの声で「PLAZAらしさ」を更新する

プロジェクトメンバー

(後列左から)本田敦大(商品本部商品一部商品第二課)、東義明(営業本部店舗運営部店舗コミュニケーション企画課 課長)、大髙圭介(三井アウトレットパーク岡崎店店長)、長澤千夏(商品本部商品三部F&A課)、豊口夏都(商品本部商品一部商品第三課)

(前列左から)瀬川亜由美(ルミネエスト新宿店 店長)、飛塚紀実歌(商品本部商品一部商品第三課)、土井晴香(アトレ恵比寿店)、五十嵐有希(MD本部SMD部 VMD課)

PLAZAの制服刷新のきっかけとは?

PLAZAは2026年10月から店舗スタッフの制服を全面的に刷新しますが、なぜ制服を変えることになったのでしょうか。

五十嵐:きっかけは、2024年に実施したリブランディングでした。ブランドの方向性を見つめなおすなかでアルバイトも含めた全社アンケートを行ったのですが、「制服がプラザらしくない」という声が想像以上に多かったのです。制服はブランドの“看板”のようなものですし、採用とも関わるものでもある。きちんとブランドを体現した制服へと変えるべく、新たにプロジェクトを立ち上げることになりました。

長澤:現行の制服は、ベージュを基調にしたシンプルなワンピースだったのです。プラザというとカラフルな海外の商品やポップなアイテムを扱っているイメージがあると思うのですが、制服はそこと比べるとどうしても落ち着いていて。「プラザらしくないのでは」という意見はメンバーの間でも出ていましたね。

五十嵐:昔は明るい髪色がNGだったのですが、2023年から自由になり、店頭にも個性的なスタッフが増えていました。それなのに制服はコンサバなままで、マッチしていないと感じるようになっていったのかもしれません。

東:プロジェクトの立ち上げにあたっては、実際に店舗で働いた経験をもつ若手や店長歴の長いメンバーなど、年齢やキャリアのバランスも意識しながらメンバーを集めました。これまでは女性スタッフしか制服を着ていなかったので、改めて男性スタッフも着るべきか議論する必要もあったのです。

五十嵐:まずはそもそも制服が必要なのかどうかから議論を始めていきましたよね。もちろんこれまでの制服も見直していきましたし、制服を着ることでスタッフのマインドがどう変わるのかについても掘り下げていきました。

瀬川:私は店長を務めていたので、やはりPLAZAで働くことが楽しいと思えるような制服であってほしいなと思っていました。採用面においても、この制服を着たいからPLAZAで働きたいと思ってもらえるようなものになったらいいなと。

多様なジェンダー・世代・体型に合わせたデザイン

やはり働かれる方々の視点からすると、制服は重要なのでしょうか。

豊口:ともするとバイトって憂鬱な気分になることもあると思うのですが、制服がかわいかったらちょっと気持ちが上がるかもしれないですよね。

大髙:男性スタッフにとっても、制服は重要でした。これまで男性スタッフは私服で働いていたので、お客様から「店員かどうか分かりづらい」という声をいただくこともありましたし、やはり男女で制服の有無が変わると店舗としての一体感が生まれづらかったのです。

本田:新たに男性スタッフ用の制服をつくるだけではなく、さまざまな方の意見を聞いていくなかで、女性向けの制服もワンピースとパンツスタイルを選べるようにしましたよね。

土井:制服って、いろいろな年代や体型の方が着るものですからね。私自身も去年12月まで店舗で働いていたのですが、アルバイトで働くスタッフのなかには大学生もいれば40-50代の方もいます。どんな人でもしっくりくるような制服にしたいなと思っていました。

五十嵐:実際のところ、店舗スタッフからすると制服って「配られるもの」だったのです。いつの間にか決まっていて、制服のデザインがどう決まったか理解しているスタッフはそこまで多くない。だから今回のプロジェクトでは、店舗スタッフのヒアリングも入念に行いましたし、なるべくプロセスをオープンにしていくよう心がけていましたね。

東:議論を重ねていくなかで、リブランディングのコンセプトだった「ハーツアップ」という言葉を軸に考えていくようになりました。ブランドらしい見た目で心が踊るデザインであること、来店されたお客様にプラザらしさを感じてもらいつつ、「あの人はスタッフだ」と認識してもらえること、そしてスタッフにとって機能的で働きやすく、日々のモチベーションにつながること──お客様もスタッフもブランドも、みんなが「ハーツアップ」できるものを考えていきました。

何度も打合せを重ねながら制服の検討が進められた。

店舗の「声」を一着の制服に落とし込む

今回はISHIKAWAYAの石川裕太さんがデザイナーを務められていますが、どういうふうに石川さんとは議論を進めていかれたのでしょうか。

東:制服の運用をお願いしているユニメイトさんからデザイナー候補を挙げていただいたのですが、そのなかのおひとりが石川さんでした。PLAZAのルーツであるアメリカントラッドと親和性が高かったのはもちろんのこと、実際にお話した際に私たちの目指す世界観やメッセージに共感いただけたことが決め手となりました。打ち合わせの場でも積極的にアイデアを出してくださいましたし、1年間、毎月対面で積極的に議論へ参加してくださって。その熱量が嬉しかったですね。

五十嵐:デザインを進めていくうえでは、PLAZAのルーツにあるアメリカントラッドを再解釈する「モダナイズド・トラッド」というテーマを決めて、石川さんからベーシックなものからモードに寄せたものまでいくつかのデザインを提案いただきました。プロジェクトメンバー一人ひとりから「ここはこれがいいけど、この部分は別のデザインの方がいい」などさまざまな意見があがっていたので、ひとつのデザインにまとめていくのは大変だったと思います。特に後半は実際にサンプルをつくっていただきながら型や生地の検証を進めていたので、ファッションデザイナーの仕事に参加させていただいたようで面白かったですね。

デザインが進んでいく過程で、印象に残ったことはありますか?

大髙:PLAZAの象徴であるブルーにまとめられたのはうれしかったです。いろいろな機能やこだわりを詰め込みつつも、最終的にはブルー&ホワイトのオリジナルのストライプ柄という「プラザらしさ」を体現できたのかなと。

土井:石川さんが実際に店舗まで足を運んで、働いているスタッフの悩みを直接聞いてくださる場面が印象的でした。それを制服に活かしてくださっているのを見て、「店舗の声をちゃんと聞いてくれるんだ」と感じました。

本田:機能面でも現場の課題を解決するものになりましたよね。たとえばポケットに挿すボールペンのインク染みができにくいようにするとか、インカムのポーチをベルトループに通して前かがみになっても邪魔にならないようになっているとか、冬でも寒くならないよう背中にカイロを入れるポケットがあるとか。本当に細かなところまで工夫されていてすごいなと思いました。

プロセスを公開することで生まれる一体感

リニューアルのプロセスは社内でどのように共有されていったのでしょうか。

東:何か決まったことがあったら、店舗スタッフが毎日必ず見る社内掲示板システムを利用して進捗を共有していました。社内アンケートも4回ほど実施していて、曖昧なイメージを尋ねるのではなく「次にこれを決めるのでこういう情報が欲しいです」とかなり具体的に意見を集めるようにしていました。

五十嵐:実は、これまでの制服リニューアルではこうしたプロセスを設計できていなかったのです。店舗のスタッフまで巻き込むことが難しくて、その都度プロジェクトメンバーだけで決めざるをえないことも多かった。今回はプロジェクトメンバーに現役の店長がいたこともあって店舗との連携もうまく進みましたし、社員もアルバイトもこのプロジェクトを知っていてくれたのはうれしかったですね。

土井:大阪の店舗まで足を運んで、関西エリアのスタッフの意見も取り入れていましたよね。関東と関西で意見が分かれるポイントもあったりして。会社全体を巻き込んでリニューアルを進めていけたのはよかったですね。

さまざまなスタッフの声を集めていくことでPLAZAらしさが形づくられていったわけですね。

本田:入社4年目の私のような若手からベテランまでいるなかで、「今の制服はここが課題だよね」「こういう制服をつくったらいいよね」とざっくばらんに話し合えました。

長澤:年次に関係なく意見を出せて、アットホームな雰囲気で話せたのもPLAZAらしかった気がします。私自身アルバイトから始めて正社員として入社したのですが、PLAZAには自分らしさを仕事につなげられるような環境があるのではないかと思います。

五十嵐:事務局として会を運営するとき、下の世代の子が緊張しないように、思ったことを言ってほしいなと最初は気を配っていました。でも、いざ話を振ると、みんな本当にしっかり考えていて、こちらが勉強になることも多くて。若手の意見もベテランの意見もフラットに聞けて、「いいね」と言い合える。ユニメイトさんからも、「みなさん本当にプラザのことが好きなんですね」と毎回のように言っていただけて。私たちには当たり前のことが、PLAZAらしさなのでしょうね。

制服を着る日が本当のスタート

無事新しい制服が完成しましたが、これからどうPLAZAが変わっていってほしいですか?

五十嵐:今後はスタッフが制服を着る10月まで、身だしなみの基準を決めるなど担当部署が店舗へ発信していくことになります。つくって終わりではなく、ここからが本当のスタートですよね。スタッフが「早く着たいな」とワクワクしながら待ってくれて、実際に着てモチベーションが上がり、パフォーマンスにつながる。制服がそのきっかけになって、スタッフ中心にもっと店舗が輝いていけたら嬉しいです。

大髙:今回のメンバーのなかで10月に制服変更を現役の店頭で迎えるのは、おそらく私だけなのです。店舗には20年働くベテランから入りたてのアルバイトまで、メンズの店長も含めて本当にいろいろな人がいます。そのなかで、プラザの制服を自分らしく着こなして、お客様に伝わるようなスタイルをつくってもらえるようサポートしていきたいです。

飛塚:髪色が自由になったり、制服を選べたり——自分の個性を大切にして、それを出していいんだという空気がPLAZAにはあります。これからも一人ひとりが自分の「好き」を突き詰めていける会社になっていったらうれしいです。

東:今回のプロジェクトを通していちばん感じたのは、年次や立場に関係なく、みんなが自分の意見をしっかりもっていて、それをフラットに言い合えるのがPLAZAだということでした。経験の浅い若手の意見も親身に聞いて、実際に反映していく。いいものは「いいね」と素直に認め合える。自分らしさを発揮しながら仕事につなげていく人がもっと増えていくといいなと思いますし、そんな人たちとPLAZAをもっといい会社にしていきたいですね。